なおたろのすゝめ

〜なおたろのおすゝめを発信していきます〜

カマキリとタケザワさん〜夏の思い出〜

こんにちは、なおたろです。

学生の皆さんは夏休みに入ったのでしょうか。

学生の頃って、なにかとイタズラしたくなるもので

すよね。

男の子は特にそうだと思います。

思い出せば…なおたろも色んなイタズラしてきまし

た。

 

あれは小学生の時のことです。

 

クラスにタケザワさんっていう女の子がいてて。

 

それがまた静かな子なんですよ。

 

全然喋らない。

 

普段の動きもすごい静かで。その子の周りだけ風が

吹いてないような。

泳げない子なんですけど、プールの授業でも無表情

で溺れてる感じで。

慌てたりしてるとこも全然見たことがないくらいの

大人しい子だったんです。

ずっと同じクラスだったんですけど、ホントに喋ってるのも見たことなくて。

 

ちょうどその子と幼馴染みの子がクラスにいてたので聞いてみたんです。

「タゲザワさんって全然喋らないけど昔から?」

すると幼馴染みの子は、家ではすごい喋ってるしセーラームーンが好きで、セーラームーンごっこしてる声とか笑い声とかも隣の家まで聞こえたりしてるよって。

 

意外過ぎてひっくり返りそうになりました。

 

あのタゲザワさんが?!

 

月に変わっておしおきよ!とか言うの?!

 

あり得ない……そんな…普段笑うのも見たことない

のに…。

 

なおたろのイタズラ心にボッと火がつきました。

 

ワイも月に変わってオシオキされたい…!!←(下衆)

 

それからというものなおたろはタゲザワさんがギャ

ーっと声を出すようなことはないのかなぁと企み始めました。

 

牛乳飲んでいるところに渾身の変顔をしてみたり…角で待ち伏せして驚かせようとしてみたり…

 

でも見事になんの反応もないんです…。ショックで

した。

 

そこで!

 

肩にカマキリを乗せてみることにしました。

 

 

特大の丸々太ったカマキリさんを探して…

 

 

タケザワさんの肩にライドオンさせたっ!!

 

さぁ!これで!どうだ!!?

 

大きな声を聞かせておくれ!月に変わっておしおきしておくれっ!

 

「肩にカマキリとまってるで!」と慌てて教えるな

おたろ。

 

とまってるのではない。

 

お前がとまらせたんだよ。

 

しかしリアクションは薄い。

 

あれ?

 

気付いてないのかな?

 

 

タケザワさんの顔を覗きこむと…

 

 

 

 

泣いてた。

 

静かに涙が。ツーーーッと流れてた。

 

慌てて取ってあげたけど、タケザワさんは安心したのか、ヒックヒックと泣き始めたのだ…

 

ちがう。

 

ちがうんだ。

 

おいらはタケザワさんの声を聞きたかったんだ…泣

き声を聞きたかったわけじゃないんだ…

 

月のかわりにおしおきどころかタケザワさんのかわ

りにたくさんの女子からおしおきを受け…

帰りの会の時に先生が今日はなにかありましたか?

って毎日聞くんですけど…その時にもしっかりとお

叱りを受けたのであった。

 

でもそのカマキリの一件で周りの女子はタケザワさ

んのことを気にかけるようになって、仲良くなった

みたいで。

 

昼休みにセーラームーンごっこをしてるタケザワさ

んを見ることもできるようになった。

 

そう。そんな元気な姿を見たかったのだよ。

 

タキシード仮面役でセーラームーンごっこに混ざり

たかったが、カマキリの一件で嫌われてしまい、混

ぜてもらえなかったのは言うまでもない。