なおたろのすゝめ

〜なおたろのおすゝめを発信していきます〜

派遣で和菓子作りの工場に潜入した時の話

なおたろがバイト戦士として色んなところを渡り歩

いていた時のことです。

 

工場勤務になぜか興味がでて、じゃあ派遣で行って

みようじゃないかということになりました。

 

選んだのは和菓子工場。というかその時選べたのが

そこぐらいしかなかったんですけども。

 

未知の体験。

 

どんなことをするんだろう…

 

なおたろの友達が行った工場ではシャンプーボトル

のフタをひたすら締めたとか、はたまた別の工場で

はベルトコンベアから流れてくる連なったグミをハ

サミでチョキチョキ切り分けたり…

丸いパンの上に凸凹の型を押しつけて、よく見るあ

のメロンパン柄を量産したという話も聞いていた。

 

和菓子工場だから…ベルトコンベアからなんかお菓

子が流れてきて箱に詰めたり…みたいなことをする

のかな?

 

期待に胸が膨らみます。

 

いざ!出陣!

 

登録を済ませ、荷物をロッカーにいれて待っている

と、仕事を教えてくれるおばちゃんが出てきた。

 

派遣の人が来たらこの人がいつも教えてるんじゃな

いかってぐらい手際がよかった。

 

とりあえず作業着に着替えたのだが、これがまたすごい。

顔だけ穴の空いた防護服みたいな服を着て、さらに

そこにマスクも着用するんだから……とりあえず目

だけが見えてる感じ。

 

暑い…。息苦しいし…空気の逃げ場がなく熱がこも

る感じがする。これで8時間戦えるのだろうか…

 

 

 

 

そしてなにより…

 

 

 

 

 

非常にダサい(笑)

 

見れば見るほど情けない気持ちになる。

 

でもこれが今日のなおたろの戦闘服なんだ!と心に

喝をいれ直した。

 

それから工場の中に入る専用の靴に履き替えて、手を入念に洗い、高圧のエアーがプシュー!っと出る装置で全身をさらに浄めた後…作業開始!

 

すごい…完璧だ…

 

ここまでしとけば異物混入とか絶対ありえないだろ

うなってレベルでした。

 

さて、肝心の作業。

 

案内されたのは……ん〜、和三盆っていうんです

か、砂糖を固めたお菓子が大量に流れてる部屋。

 

どうやら機械に砂糖を補充すると、機械が砂糖をギュッと圧縮して型を作って、それを量産できる仕組みみたい。

 

初めて見る光景にバイト戦士の心は高鳴る。武者震

い。ん?違う…緊張もあるのかお花を摘みにいきた

くなってきた…

でもあの厳重な衛生管理システムをくぐってやって

きて、まだなんにもしてないのに「おトイレ…」な

んて陰キャラ代表のなおたろには言えない。

 

そうやすやすと出れるような雰囲気ではない…。膀

胱が限界を迎えるまではしばし我慢だ…

 

尿意を我慢しながら作業開始。

 

まずなおたろに課せられた作業は、流れてくる砂糖

菓子たちを崩れないように優しく掴み、鉄板の上に

きれいに並べていくという作業である。

あの鉄板の上に並べられたお菓子は焼かれるのか…

色をつけるのか…よくわからなかったが、とりあえ

ず均等感覚で鉄板上に並べていった。

 

ちょっと前屈みになりながらの作業なため、腰も少

し痛い感じもする…

 

でもそれよりもなによりも……

 

暑い(笑)

 

懸念していたことだが、かなり暑い。

 

マスクを少し下げれば息苦しさだけでもマシになる

かも…と少しマスクを下げた瞬間!!

 

マスクにセンサーでもついてんのか!ってぐらいの

すごいスピードでおばちゃんが「マスク!」と注意

してきた。

 

 

くそ……。

 

 

うるせえなぁ(笑)

 

でも我慢してるうちに息苦しさにも慣れてきて…

 

作業自体はめちゃめちゃ簡単なので…徐々に余裕も

でてきた。

 

普通は2つずつ手に持つのだが、どうにかして4つ

手にもてないかやってみたり、横にも同じ作業をし

てる人がいたが、その人よりも早く正確に作業する

ことだけをやりがいに黙々と作業をこなしていく。

 

そんなこんなで尿意以外は比較的な平和な午前中が

過ぎ……なおたろは初めての流れ作業に、楽しさま

でも感じていたのだった。

 

午前とは比べものにならない作業が午後に待ち受け

ているとも知らずに……

 

後半へ続く。