ボブスレーの真似事を近所の坂でやってみた結果
毎日暑いですね…皆さんお元気ですか♪
今日は夏休みの思い出を綴りましょう。
皆さんクールランニングっていう映画…ご存知でしょうか?
実話を基に作られた映画みたいなんですけど…オリンピック出場の夢に敗れたジャマイカ人の陸上選手が、なんとかオリンピックに出るために、あきらめずにボブスレーの練習に励んで冬季オリンピック出場を目指すっていうお話です。
初めて見たのが小学生の頃だったんですが…氷の上とか寒い環境を経験したこともないジャマイカの人達が一生懸命になってる姿がとても印象的でした。
なおたろの兄は、なんにでもすぐ感化を受ける人でして…
その映画が気に入ったみたいで、ビデオレンタル期間中に何回も見た挙句、「なおたろ!ボブスレーしよう!」なんて言い出しやがりました。
とは言っても今は夏。氷どころか、雪なんて降るはずもないしコンクリートの上で何をするっていうんだ。
兄は倉庫の中から嬉しそうに古いスケボーを手に取り持ってきました。
ははぁぁん、なるほど。わかりましたよ。
スケボーの上にまたがってボブスレーみたいなことしようってことだな、兄ちゃん。
なおたろが住んでた家のすぐ近くに、すごく急な坂がありまして…
そこだな?そこでするつもりなんだな?
狭いスケボーの上になおたろが前側に座り…後ろに兄が座って一気に坂を下っていこうというなんともチープなお遊び。
正直めんどくさかったけどイヤって言ったら兄もふてくされるからとりあえずやってみようということになった。
下り坂といってもアスファルトの上なんでガタガタしてるし、最大の難所はアスファルトの出っ張りである。
それを避けるように兄が後ろから「右ぃ!」とか「左ぃ!」と指示を出してくる。
指示が出される度に、体を言われる方向に傾けてうまくスケボブスレーを操って行くのだが…
後ろでギャーギャー指示を出す兄の声が…まぁなんともうるさい。
無事にくだりおえると「もっかいやろ!」と何回もこのチープな遊びを繰り返そうとする。
もうええやん…
暑いし飽きてきたし嫌気が差してきたのと同時に悪いことを思いついた。
指示を出してくるの無視して思いっきりのけぞったらどうなるんだろう…
ワクワク…
ワクワク…
そうと決まれば急いで坂の上に行こうじゃないか!
そしてまた勢いよくピッ…ピッ…ピッ…ピー!!!
ゴー!スタート!
マンホールを避けようとまた兄が後ろから「右ぃ!」と声を荒げる。
うるせぇ!これでもくらえ!
なおたろは指示を無視してそのままマンホールの上で体をのけぞった!
「ウィリー!!」
スケボーは見事にウイリーし、兄は背中から地面に叩きつけられ、なおたろはカンガルーのように兄のお腹の上にすっぽりおさまるような形になった。
でもすごい勢いで滑ってきたもんだから急には止まらない。
止まったと同時になおたろがフハハハハ!と笑っていると、指揮官兄は号泣している。
背中がズル剥けになっていたのだ。
余りの叫び声に母が家から出てきたぐらい。
背中にめり込んだ砂利をシャワーで流されて…風呂場で叫んでいた兄。
あまりの悲惨な状況だったので、あれは事故だったんだとその時言い逃れたが…
ごめんね。
おいら…ウイリーしちゃったんだ。
良い子の皆は、クールランニングを見ても…決して真似をしてはいけませんよ♪